段差解消スロープの取付ワンポイントアドバイス
1: 高齢者つまづき予防の「段差解消スロープ」
・足首の柔軟性が減り、固い歩行になる。
・足首がむくみ、可動域が減る。
高齢者にとって床のちょっとした段差が転倒の原因になります。
床段差に足が掛からないようにするための簡易的な方法に
「段差解消スロープ」の設置があります。
小さな床段差であれば、またいでしまうぐらいのミニサイズでOK。
大きな床段差であれば、出来るだけ斜面をゆるやかにして
歩行バランスを崩さないようにします。
いずれの場合も足が引っ掛かる段差を無くすために、
床段差に合わせた高さで設置します。
ただし、スロープが大きくなり過ぎるような大きな段差で、
利用者が片麻痺やパーキンソン病等で歩行バランスを崩しやすい場合、
あえてスロープを設置せずに跨いだ方が安全なこともあります。
2: 車椅子の前輪キャスター
引っ掛かり予防の「段差解消スロープ」
引っ掛かり スムーズな移動や回転が出来ないことがあります。
介助者が操作する際は、その段差をまたぐために、 前輪を少し
浮かしたり、力で押して乗り越えようとすることがあります。
そのときの振動や、車椅子を何度も切り替えしたり、傾けたりすることが
座っている人と介助者の負担につながります。
双方の負担を軽減する方法に
「段差解消スロープ」の設置があります。
段差解消スロープを設置することで、
・車いすの移動がスムーズにできる。
・介助なしの自走でも段差を超えられる。
などの改善が図れます。
車椅子用の段差解消スロープも、
床段差の高さに合わせた寸法で設置することが重要です。
また、
・自分で操作する車椅子
・介助者が押す車椅子
・電動車椅子
後者になるほど急勾配に対応できます。
利用者に合わせた勾配で設置されることをお勧め致します。
「段差解消スロープ」を設置される場合は以下の4つをご確認下さい。
1:段差高さにスロープ高さを丁度良く合わせる。
2:邪魔にならない大きさか、奥行き寸法を事前確認。
3:側面からのつまずき防止で、端を斜めカットする必要があるか。
4:斜面に足を置いたときにバランスを崩さない、ゆるやかな角度か
▲オーダーメイドできる段差解消スロープ