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かんたん!壁の確認

木造戸建ての壁の構造
石こうボード壁に手摺取付



石こうボードの壁に手すりをつける場合、
まず、柱や間柱がどこに入っているか
調べる必要があります。

建物を支える柱の間に
壁を作るための間柱が455ミリの間隔で入ります。

間柱の幅は、
36ミリ(一寸二分)や、45ミリ(一寸五分)です。
この幅に手すりをネジで取付ることになります。
(間柱に対応していない金具もあるので要確認!)


メジャーで測り、見当をつけた場所に
下地探し用の針を刺して
詳しく確認すると失敗リスクが減ります。

叩いてもなんとなく分かります。
間柱のある所はコツコツ音がして、
無い所はポコポコ音がします。

ちなみに、スイッチやコンセントボックスの真横には
柱がある場合が多いです。
(ボックスを柱の横にネジで留めているため)


やっかいなのは、間柱に直接石こうボードをつけず、
横胴縁を間に入れている場合や、
アパートや二世帯住宅
防音・防火のために石こうボードを
2重貼りしている場合です。
このような場合、下地探しの針が短いと
間柱まで届かず、確認が難しくなります。
お気を付け下さい。

(壁の下地にはさまざまな仕様があるので
代表例として覚えて置いて下さい。)

石こうボード壁に手摺取付











ある程度古い家は
胴縁が入っているかどうかは見るだけでわかります。

壁をよくみると、胴縁に沿って横一列にネジの頭が
浮き出ています。

また、胴縁のない壁は、
柱の入っていない所が痩せてくるので
柱がちょっと浮き出てきます。

胴縁は面材が痩せないようにする役割があります。

図のように柱の上に張り付けると
その分、部屋や廊下が狭くなるので
間柱に彫り込むこともあります。


胴縁の厚みは12〜24ミリが多いようです。
303ミリまたは455ミリの間隔で張ります。

下地探しの針が届かなくて
間柱の位置が確認しずらい壁は、
手すり取付の際に手すり用の補強板を準備する
ことをおすすめ致します。


化粧合板(化粧ベニヤ)の場合
同様な下地の組み方をしています。
厚み4ミリ程度の化粧合板を
胴縁の上に張る壁の仕上げ方があります。
板が薄いので手で押せば胴縁、
間柱の位置が感触で分かります。

溝をよく見ると隠し釘の頭がでています。
その位置には胴縁が入っています。

薄い化粧合板の場合、注意点として、
手すりの長さを303ミリや606ミリ
(胴縁の間隔)に長さ調整して、
たて型の手すりは付けられます。

しかし、横型の手すりは胴縁だけでは支えきれません。
手すりに寄り掛かったときに壁が歪む場合が
あるので気をつけましょう。
この場合、間柱をねらって取り付けるか、
補強板をあてがう必要があります。

合板、ベニヤ板に手摺取付














合板とは
薄く切った単板を繊維方向を互い違いに重ねて
熱圧接着した木質ボードのことで、
いわゆるベニヤ板です。

合板に壁紙を貼ると
石こうボードに壁紙を貼った場合と
区別がつきません。

大工さんは叩いた音で区別できますが
素人には難しいので、スイッチや
コンセントボックスがあれば、カバーだけはずして
壁断面を確認してみましょう。

木質で12ミリ以上の厚みがあれば
壁板自体、十分な強度があるので
どこでも直接手すりが付けられます。
工事が一番簡単なラッキーボードです。

合板の場合は針を通さないので、
石こうボードと思って下地探しの針を
刺しても入って行きません。
表面の繊維に2、3ミリは食い込みますが
無理に押すと針が曲がってしまいます。

また、古い家でよくあるのが
もともと漆喰などの塗り壁だったところに
壁紙を貼ったリフォーム壁です。
叩くと硬いので、ネジが直接効くような
気がしますが、効きません。


柱や梁で支える日本の在来軸組工法
合板使っている割合は少ないと思いますが、
面材で支えるツーバイフォー工法は木質の板を
使用します。
間柱は日本風に455ミリ間隔が多いようです。
(本場アメリカは406ミリ間隔)

ご存じだと思いますが、この間柱の断面が
2インチ×4インチなので
ツーバイフォー工法といいます。

板厚は9ミリがよく使われているようです。
軽く支える程度の手すりは付きますが、
メーカー(TOTO)の説明書には板厚12ミリ必要
記載されているので、使い方に応じて補強板を
使用する必要があります。
壁下地の確認方法

真壁に手摺取付



柱を見せる日本の伝統的な壁を真壁と言います。

昔は竹と縄を組んだ木舞(こまい)下地に何度も
下地を塗り重ねて、漆喰、土で仕上げました。


近年は手間を省き、石こうボードを下地に使い、
塗り壁風の壁紙を貼ることもあります。
又は、図のように石こうボードの上に左官で
仕上げます。

ちなみに、鏝(こて)などで塗って仕上げる職種の
ことを左官といいます。
(知っていると思いますが老婆心ながら)


漆喰、土壁、珪藻土… 仕上げ材はいろいろ
ありますが、どれもネジが効きません。


見えている柱に手すりをつけるのは簡単です。

しかし、柱が910ミリ(3尺)以上離れている場合、
補強板
を貼った上に手すりをつける必要があるので難易度がグッとあがります。

壁の反対が大壁(洋風壁)なら間柱がどこかに
ありますが、図のように壁の中に柱がないことも
多いので大工さんは苦労しながら補強板を
取り付けています。


壁自体とても薄いこともあり、手すりをつけたら
「あれっ!反対の部屋にネジが飛び出た」という
失敗をしないように気をつけましょう。





浴室タイル壁に手摺を取付
浴室タイル壁の構造



浴室はタイルで壁を仕上げることが多く
その構造は図のようになります。

タイルやモルタルは完全な防水素材ではないので
防水紙やFRP防水で水の浸透を防ぎます。

タイルの貼り方は圧着張と、
古い家に見られる団子張り(積み上げ張り)が
あります。
見分けるのは簡単で、団子張りは
竹割りタイル(竹を裂いたような形状の
丸みを帯びた細長いタイル)で
戸枠や窓枠を縁取っているので、
壁が膨らんだ印象になっています。

団子張りはタイル一枚一枚に
お団子状のモルタルを載せて
張っていきます。隅々までモルタルが
つまっていない場合があり、
目地の裏あたりは空洞になっていることも
あります。

手すりをつける場合、そのような空洞部分や、
ひび割れタイル部分、タイルの浮き上がり音が
する部分は避けますが、特に問題なければ
つけたい場所に自由にネジで
取り付けてしまいます。


腰の高さまではブロックを積んでいる場合や
耐水合板下地にタイルを直貼する場合もあり、
タイルの奥の構造まで素人が見分けるのは
難しいのですが
いずれの場合も取付方法は一緒です。


しかし、天井に点検口があれば、それは
タイルで仕上げたユニットバスなので、
ご注意下さい。

壁下地の確認方法


マンションの壁に手摺取付
マンションスタッドに手摺取付




マンション内壁は、鉄筋コンクリート躯体部分(厚め)と
それ以外の部屋と部屋を仕切る部分(薄め)で分けて考えます。

石こうボードに壁紙を貼って仕上げている壁は
薄い内壁の場合、その奥にある間柱は木材か、
軽量鉄骨(LGS)を使用
しています。

見極めるのは簡単で、磁石が縦方向に通りよく反応すれば軽量鉄骨です。(木材もネジがある箇所は反応)
ユニットバス天井の点検口から覗いても判ります。
最近のマンションは軽量鉄骨の場合が多いようです。

軽量鉄骨は303ミリ間隔で入っていますが、
幅が狭く、肉厚も1ミリ以下の薄い角パイプなので
手すりを直接付けるには強度不足です。

間柱と間柱をつなげるように補強板を横向きに貼り付けて、
その上に、手すりをつけます。
補強板をつけずに手すりをつけたい場合は
石こうボードを木質合板に張り直す必要があります。
壁紙も貼り替えるので、その分費用がかかります。

将来手すりをつけるために、
最初から木質下地板を壁に埋め込んでいる
マンションもあります。
施工業者に見積り依頼をされる場合は
下地の確認をしっかりしてもらいましょう。

間柱が木材の場合は455ミリ間隔で入っていることが多く
つけ方は木造住宅の場合と同じです。

マンションの壁に手すり取付








鉄筋コンクリートのマンションは各住戸ごとに
コンクリートの壁で仕切られています。
間取り図をみると、ご自分の専有部分を包む壁は
部屋を仕切る壁よりも厚みがあり、
三本車線を入れて表現したり、
色が濃く書いてあるはずです。
その壁は躯体といい、構造上重要なコンクリート壁です。

窓がある壁、お隣さんに接した壁などは躯体があります。

その躯体に石こうボードを張る場合、
GLボンド
がよく使われています。

団子状のGLボンドを躯体に塗りつけ、
躯体から2〜3cm離して石こうボードを張って行きます。

躯体はマンションの構造上重要な壁なので、
穴を開けられません。
また、不陸(平でないこと。ふろく)があるので、
このように壁から離した貼り方をします。


ここに手すりをつけるのは、なかなか難しく
補強板が必要になります。
GLボンド部分をねらって樹脂プラグを挿入し、
ネジ固定
します。
念の為、補強板の裏に木工ボンドも塗布します。

しっかりと張り付けた補強板の上に
手すりを固定することになります。
壁下地の確認方法